NBAのグリズリーズが、
ジョージ・ワシントン大卒のF渡邊雄太と
2ウェイ契約を結んだと発表した、
と20日(日本時間21日)、
NBA公式サイトが伝えた。
グリズリーズのクリス・ウォーレス・ゼネラルマネジャーが正式発表した。
2ウェイ契約とは?
2ウェイ契約とは、通常の契約とは異なり、
基本的にはGリーグ選手ながら、レギュラーシーズン中に、
最大45日までNBAチームに所属することができるというもの。
各チーム同時に2名まで契約ができる。
渡邊選手は今後、グリズリーズの傘下である
メンフィス・ハッスルに所属することとなる。
“NBAチームと正式に契約”というものではないのだが、
NBA入りへ向けて大きなステップを踏み入れたと言っていい。
とはいえ、2ウェイ契約がNBAに直結するわけではなく、
プレー機会を得られないまま契約を打ち切られるケースもあり、
まだまだ越えなければいけないハードルは多い。
グリズリーズの変革期にチャンスをつかめるか?
昨シーズンのグリズリーズは22勝60敗。
前年の43勝39敗から大きく後退、激戦の西カンファレンスで
下から2番目の成績に終わり、7シーズン続いていた
プレーオフ進出も途切れた。
チームは再建段階に入り、このオフに大きな変革を求められている。
サマーリーグを終えて現在は一時帰国中の渡邊選手は、
次はグリズリーズのトレーニングキャンプに参加する。
ここでのアピール次第で開幕後の扱いも大きく変わることになりそうだ。
グリズリーズの開幕ロスターに入ることができるかは、
渡邊選手の実力よりもチームの状況に左右される部分が大きい。
おそらくはグリズリーズのGリーグチームである
メンフィス・ハッスルが主戦場として
プレーしながら
チャンスを待つことになるだろうが、
コールアップのチャンスを広げる意味では
トレーニングキャンプで
首脳陣に良い印象を与えておくことが大事。
『試される機会』はまだまだ続くが、
夢の実現に力強く前進していることは間違いない。
フェニックス・サンズの田臥勇太、
ダラス・マーベリックスの富樫勇樹につづき、
日本人NBAプレイヤーの誕生に期待したい。