フィギュアスケートの西日本選手権は4日、名古屋市ガイシプラザで行われ、
4年ぶりに現役復帰した10年バンクーバーオリンピック(五輪)
男子銅メダリストの高橋大輔(32=関大KFSC)は244・67点で優勝し、
上位12人が進む全日本選手権(12月20日開幕、大阪)出場を決めた。
高橋大輔選手のコメント
「久しぶりの最終滑走。想像以上に緊張した。
細かいところの見直し、課題は残った。後半足にきた。
ステップもいつもの半分以下。体力はまだまだ足りない。
フリーで140点以上出た。そこは良かった」
「まだまだ点数は上げられる。羽生選手、(宇野)昌磨らと戦える。
戦いたい気持ちが強くなった。4回転もどこかで挑戦できたら」
高橋大輔(たかはし だいすけ)
生年月日 : 1986年3月16日
出身地 : 岡山県倉敷市
身 長 : 165cm
血液型 : A型
<プチ情報>
22年バンクーバー冬季五輪で銅メダルを獲得し
日本男子シングルで初のメダリストとなる。
同年の世界選手権トリノ大会でも日本男子初の金メダルを獲得した。
西日本選手権の裏側では・・・
お金が掛かるフィギュアを息子が続けられるよう、
ずっと働きながら支えてきた母・清登さん。
中学時代まで大会での衣装は、すべて母の手作り。
高校時代までスケート靴は一足だけを大事に使い、
破れたときは清登さんが必死に繕ってくれる職人を捜し回った。
そんな母に一度でいいから、大会で滑る姿を見せたい――。
その約束を果たすべく、高橋選手は奮起していたのだ。
決意のなかで行われた西日本選手権は、
親子にとって特別な意味を持っていた。
「全日本選手権が行われるのは年末。その時期はお店がすごく忙しいので、
休んで見に行くことができないんです。
来年も現役を続けてくれるなら機会があるかもしれませんが、
ここが最初で最後になるかもしれない。
だから行くなら今しかない。そう思って、
今回の西日本選手権を観に行くことにしました。
しかも実は、ショートが始まる11月3日は私の68歳になる誕生日だったんです。
大輔が頑張っていい滑りを見せてくれたら、
それが一番の誕生日プレゼントになるなと思って……」
そんな母を前に、氷上で華麗に舞った高橋選手。清登さんの言葉通り、
何よりの誕生日プレゼントとなった。
ま と め
・高橋大輔選手が西日本選手権で現役復帰後初優勝。